「とりあえず30個コピペ」「人気タグを並べるだけ」
—それ、全く効果がないどころか”悪影響”
2024年末にハッシュタグのフォロー機能が終了し(フォローしてもフィードに出なくなる仕様)、
2025年の発見導線は「関連性 × 文脈」の設計勝負に変わっています。
とはいえ、上限は依然30個で、キャプションでもコメントでも機能します。大事なのは“量”ではなく、選び方と検証の回し方です。
この記事では、あなたのインスタグラムが伸び悩んでいる原因(表示されない、検索に出ない、青くならないなど)を一気に解決します。
さらに、今日から使えるハッシュタグの選び方テンプレと運用チェックリストまでをまとめた、まさに保存版の内容です。
2025年の前提アップデート(まずここを合わせる)
新しいルールを知らずにやみくもに投稿しても、成果は出ません。
まずは、2025年のインスタグラムで何が変わったのか、基本を押さえていきましょう。
◆ ハッシュタグ“フォロー”は終了:何が変わり、何が変わらない?
これまで、ユーザーは興味のあるハッシュタグをフォローすることで、
フィードにそのタグがついた投稿が表示されていました。しかし、この機能は終了しています。
つまり、ハッシュタグはもはやフォロー経由の「発見」のきっかけではなくなりました。
現在、ハッシュタグの主な役割は以下の3つに集約されています。
- ハッシュタグページからの流入: ユーザーが特定のハッシュタグページを直接見に行く
- 検索からの流入: ユーザーがキーワード検索した際に、関連投稿として表示される
- リールやおすすめ投稿への文脈付与: アルゴリズムが投稿のテーマを正確に理解するためのヒントになる
「人気のタグをたくさんつけて、とにかく露出を増やす」という考え方は通用しなくなってきているのです。
◆ 上限と設置場所の公式仕様
ハッシュタグは最大30個まで設定可能です。上限を超えると、投稿が反映されないなどのトラブルにつながるため注意しましょう。
また、ハッシュタグはキャプションに含めるか、投稿後に最初のコメントとして追加するか、どちらでも機能します。
ただし、投稿後に編集してタグを追加したり、コメントを編集したりしても反映されますが、リアルタイムに反映されるわけではないため、投稿時に設定するのがおすすめです。
ハッシュタグの役割を誤解しない(“バズ装置”ではなく“発見の索引”)
ハッシュタグは「投稿をバズらせるための機能」の一つ。
例えば、「#名古屋カフェ」というタグは、「この投稿は名古屋のカフェに関するものですよ」と
アルゴリズムに伝える“ラベル”のようなものです。このラベルがあることで、名古屋のカフェを探しているユーザーに、あなたの投稿が「おすすめ」として表示されやすくなります。
つまり、ハッシュタグはあくまで「発見の入口」の1つ。
メインの導線は、検索・リールやフィードのおすすめ・プロフィールからの発見です。
◆ リーチを作る3要素:関連性×供給量×投稿品質
ハッシュタグ経由でリーチを増やすには、以下の3つの要素が欠かせません。
- 関連性(内容の一致): 投稿内容とハッシュタグがどれだけマッチしているか
- 供給量(競合度): そのハッシュタグを使っている投稿がどれくらい多いか
- 投稿品質(視聴維持・保存): ユーザーがどれだけ長く投稿を見てくれたか、保存してくれたか
この3つの要素が連動して、あなたの投稿がどれだけ広がるかが決まります。
特に重要なのが関連性です。内容と関係ない人気タグをつけても、エンゲージメント率が下がり、かえって評価を落とすことになりかねません。
◆ タグは“入口の1つ”——プロフィール設計と内部導線(ハイライト/固定投稿)とセットで効く
ハッシュタグで投稿を見つけてもらっても、プロフィールが魅力的でなければフォローにはつながりません。
プロフィールには、「誰に、どんな価値を提供しているアカウントなのか」を明確に伝えましょう。
さらに、ハイライトや固定投稿を活用して、アカウントのテーマをより深く伝えることで、流入したユーザーを“ファン”に変えることができます。
何個つける? “3レイヤー法”で質>量を担保
「30個全部つけなきゃ損!」と思っていませんか? 重要なのは、数を増やすことではなく、適切な組み合わせを見つけることです。
◆ 3レイヤー法とは
「コア」「ミドル」「ロングテール」の3つの層に分けてハッシュタグを選定する手法です。
合計10〜20個を目標に設定するのがおすすめです。
- コア(3〜5個): 投稿内容と完全に一致するタグ。投稿の核心を突くキーワードを選びましょう。
例:「#名古屋カフェ」「#栄カフェ」「#抹茶ラテ」 - ミドル(5〜10個): 投稿のテーマやジャンルを広げるタグ。コアよりも少し広い範囲のユーザーにアプローチできます。
例:「#名古屋グルメ」「#カフェ巡り」「#喫茶店好き」 - ロングテール(2〜5個): ニッチで、より具体的な意図を持つタグ。競合が少なく、特定のニーズを持つユーザーに刺さりやすいです。
例:「#勉強カフェ」「#作業カフェ」「#読書時間」
この組み合わせで、あなたの投稿は「投稿内容にドンピシャで興味がある人」から
「関連ジャンルに興味がある人」まで、幅広い層に届けることができるようになります。
選び方テンプレ(誰でも迷わない手順)
それでは、実際にハッシュタグを選ぶ具体的なステップをご紹介します。
◆ Step1 検索→タグページで上位投稿の文脈/質を確認
まず、投稿しようとしている内容のキーワードをインスタグラムで検索してみましょう。
- 「#〇〇」のタグページを開き、トップに表示されている投稿の文脈を確認します。
- 自分の投稿とズレていないかをチェックしましょう。
◆ Step2 ボリューム階層を作る
検索結果の右上に表示される投稿数を確認し、ボリュームを把握します。
- 超巨大:100万+
- 中:1万〜50万
- 小:〜1万
このボリュームを参考に、3つのレイヤー(コア・ミドル・ロングテール)のバランスを調整します。
◆ Step3 “意図語”を1つ足す
ユーザーが「何のために検索しているか」を想像し、具体的な意図を表すキーワードを1つ足してみましょう。
例:「#〇〇_始め方」「#〇〇_レシピ」「#〇〇_初心者」「#〇〇_大阪」
◆ Step4 NGチェック
以下のハッシュタグは、避けた方が良いでしょう。
- 投稿内容と関係が薄い流行タグ
- 意味のない記号の乱用
- 英文と和文の表記ゆれを大量に並べる
◆ Step5 セット化→Notion/メモに保存
毎回、投稿ごとにタグを考えるのは非効率です。
- 投稿のカテゴリー別(例:情報系、実績系、告知系)にタグのセットを作りましょう。
- 作ったセットをNotionやメモ帳に保存しておくと、投稿作業が格段にラクになります。
トラブル診断(“表示されない/青くならない/検索に出ない”)
「ハッシュタグをつけたのに、なぜかうまくいかない…」そんな時によくあるトラブルと解決策をまとめました。
- 青くならない:ハッシュタグが青くならない場合、以下を確認しましょう。
・「#」が全角になっていないか
・「#」の直後に記号が入っていたり、スペースで区切られていないか
・「#」の直後は半角英数にしましょう。 - 検索に出ない:スペルミスや表記ゆれがないか確認しましょう。また、インスタグラムの規約に違反した非推奨タグの場合、タグページ自体が抑制されている可能性があります。
- 反映が遅い:投稿直後は反映に時間がかかることがあります。また、アプリのキャッシュが原因の場合もあるため、再起動やキャッシュクリアを試してみましょう。
- 最新順が不安定:タグの「トップ」「最近」が非表示になるのと同じで、健全性の問題があるタグの場合、反映が不安定になることがあります。
業種別テンプレ(置き換え式で即使える)
先ほど解説した「3レイヤー法」を、さまざまな業種に当てはめてみました。これらを参考に、あなたのビジネスに合ったタグのセットを作ってみましょう。
- 料理: #料理初心者 #簡単レシピ #〇〇レシピ #時短ごはん #お弁当作り置き #和食レシピ #栄養満点
- 旅行: #週末旅行 #〇〇観光 #温泉旅 #ホテルステイ #旅のしおり #子連れ旅行 #一人旅計画
- 絵/デザイン: #イラスト練習 #プロクリエイト #絵の記録 #ラフスケッチ #同人イラスト #配色研究
- 猫: #保護猫と暮らす #猫との日常 #猫のいる生活 #にゃんすたぐらむ #猫好きさんと繋がりたい
- AI×SNS(あなたの主領域): #AI活用 #生成AI #SNS運用 #コンテンツ戦略 #AIで時短 #リール制作術
運用オペレーションと計測(週1見直しの型)
ハッシュタグは一度設定したら終わりではありません。定期的な見直しと検証が重要です。
- テンプレ管理: 投稿タイプ別に3セット(例:情報系、実績系、告知系)用意し、使い回せるようにしておきましょう。
- 初動検証: 投稿後、最低2週間は「ハッシュタグ経由のインプレッション数」「保存率」「ホーム率」を比較します。
- 見直し基準: 3回連続でインプレッション数がゼロか微小だったハッシュタグは、一旦リストから外し、新しいタグを試してみましょう。
- コメント追記の是非: 投稿後にコメントでタグを追加するのも有効です。
やってはいけないこと
最後に、ハッシュタグ運用で絶対に避けるべきNG行動をまとめました。
- 関係の薄い巨大タグ乱用: アカウントのテーマから外れ、フォロワー獲得につながらないだけでなく、アルゴリズムからの評価も下げかねません。
- 禁止・グレーなタグ: タグページが抑制されたり、最悪の場合アカウント凍結につながるリスクもあります。
- 改行・記号で可読性を落とす: これにより、ハッシュタグが正しく機能しない場合があります。
- 丸ごとコピペ固定で検証を止める: 勝ちタグは常に変化します。検証を怠ると、いつの間にかリーチが落ちていた…ということになりかねません。
ハッシュタグは、あなたの投稿をたくさんの人に見つけてもらうための「検索される入口」です。
2025年は、ただ数を並べるのではなく、「コア一致 × ミドル拡張 × ロングテール意図」の3レイヤー法で、
10〜20個を中心にテストを行うのが、もっとも効果的な運用方法です。
ハッシュタグ選定は、インスタグラム運用の成果を大きく左右します。
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